最近、美容師の話を一切していなかったので、久しぶりにしようと思います(笑)
パーマでよく使われる『軟化』ですが、これは髪の毛が『還元』している状態のこと言います。
よく、教育で髪の毛のシスチン結合は『還元』で切れ、『酸化』で結合をもとに戻すと教えていますが、これだと還元と酸化の働きがどういう事か説明できないままになります。
ではどう教えるといいか?
まず、分子、原子の話をします。たぶん、中学生で習っているのでほとんど理解してくれるとは思いますが、もしわからないという生徒がいた場合には絵を書いて説明しましょう。
原子→○
分子→○○(原子が仲よく手をつないでいる状態)
そして一番重要なのが『電子』
こいつは月に例えるといいかもしれません。
月は地球の周りをクルクルと回っています。
同じように『電子』もまた、原子の周りをクルクル回っています。
還元剤を使うことによって、シスチンの『電子』の数を増やします。
すると、今まで仲よく手をつないでいるシスチン達が手を放します。
こんどは
酸化剤を使用することによって、シスチンの『電子』の数を減らします。
すると、いままで手を放していたシスチン達が仲よく手をつなぎます。
仲よく手をつないでいるカップルのところにわざと間に入って、手を外そうとするやついるでしょ?
そう、アイツが電子なんですよ。迷惑な電子君なんですよ!
この『電子君の働き』により、シスチン結合が離れたり、くっついたりしているわけです。
それを、たまたま『還元剤』と『酸化剤』という薬を使ってやっているだけです。
縮毛強制でよく軟化不足だ。という事がありますが、
正確には電子の働きが悪く、還元されていないという状態です。
これはシスチンカップルの手が協力に結ばれていて、電子君の嫌がらせが通用せずに負けてしまったということです。
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