あれからさらに自転車を漕いでいると、港町の雰囲気がただよってきた。強風にあおられ体力を奪われているタクとユウガはさすがに疲労困憊だった。
写真は通りすがりに写したスタジアム。このロッテルダムという町は微妙に近代都市でしかも何気に建築デザインが古く、昔にタイムスリップしたような雰囲気だった。
「中途半端に近代都市だな」
二人で自転車を乗りながらユースホステルを探していると、体格の良いオランダ人警察が近寄って
きて「ここは自転車禁止だ」と注意された。目が鋭く、体格もいいため、威圧するのには十分な言葉だ。
しかし、ユースホステルの場所を聞くと、親切にも「あの建物付近だと思う」と教えてくれた。
それから数十分自転車を押しながら歩いていると、今夜泊まるユースホステルを見つけることができた。
しかし、入り口が落書きだらけで、さすがに中に入るのには少し勇気がいった。
(大丈夫かな・・・)
中に入ってみると以外にも広い空間があったが、廃ビルを無理やりユースホステルにしたような所だった。
「とりあえず飯食いに行くか」
「チャイニーズにしましょう!」
値段が安くて沢山食べれる中国料理は自転車旅行をするのに有難いエネルギー源だった。
明日は風車の村、キンデルダイクに行こう。
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